女性の胸にせよ、男性の下半身にせよ、
その機能性にはまったく関係ないのに、
「大きいことはいいことだ」的な感覚を持つことは、
“動物としてのヒト”として
ある程度仕方のないことではあります。
そんなコンプレックスや価値観を、
再デザインしようと、
胸の小さな女性向けのランジェリーの
ファブレスメーカー直販サイトを立ち上げたのが、
ハヤカワ五味(GOMI HAYAKAWA)さん。
8月13日発売初日に即日完売。
早くも9月以降に新作受注を受け付ける
態勢を整えています。
ターゲットを絞り込むのは、
通常なかなか難しい作業ですが、
ハヤカワさんの場合は、
自分自身がターゲット。
ペルソナは自分そのもの。
ターゲットの気持ちは、痛いほど
よくわかっています。
ニッチなメーカー直販が目指す一つの形態は、
このような自分自身ターゲットです。
ハヤカワさんの場合は、
多摩美大の学生ということもあり、
自分の思いを形にするアーティストとしての
才能が、存分に活かされています。
ただアーティストは、
自分の表現を突出させるために、
受け取り手の感情に左右され
ないように、意識的に受け取り手
のイメージをシャットアウト
する傾向があります。
工業デザイナーは、アーティストとは異なり、
受け取り手のイメージこそ、
デザインの基準です。
だからこそターゲットを絞ることが、
商品開発や販促に重要なのです。
ハヤカワさんの場合は、
表現者としての自分と、顧客としての自分を、
うまくいったりきたりしながら、
顧客のシチュエーションに沿った気持ちと、
優先するデザインのポイントを融合させて
います。
たとえば、あまり必要のない胸を支える機能
を切り捨てることで、
ふわっとかさ増しできる
体をくるりと回すようなデザインを
実現しました。
出典:feast
直販サイトも非常にシンプルで、
ターゲットを絞りきった効果を
最大限に活かしたお手本のような
完成度です。
モデルも撮影もサイトデザインも、
すべて大学の同級生。
同世代のターゲットが共感すること
間違いなしです。
ここまでターゲットを絞り込んだからこそ、
次の展開の可能性をあちこちに、
感じるのは私だけではないはずです。
男性も女性も中性も、
http://hayakawagomi.com/feast/を見て、是非参考にしてください。
feast
貧乳ブラジャーの新ブランド、なぜ即日完売?女子大生が手がける驚きのビジネスモデル
参考にした記事:
貧乳ブラジャーの新ブランド、なぜ即日完売?女子大生が手がける驚きのビジネスモデル
「貧乳ブラジャー」というキーワードで
まとめていますが、センス悪いと思います。
feastのサイトには、まったく現れていない
キーワードです。
せっかくのインタビュー記事なので、
重要なキーワードは直販サイトと統一するように、
記者に予めインプットしておく必要がありますね。