利益とご利益
りえきとごりやく
仏教では、
ご利益(ごりやく)とは、
自分が益するもの、のことではなく、
他者を益することで、仏様から恵み与えられるもの
なんだそうです。
神道においても、
民衆に拡がったご利益の考え方に、
ならっているようです。
そんなことも知らず、
初詣、お賽銭10円で、
なんかちょーだい!ってお願いし続けていた若かりしころ。
お賽銭は、他者を益する。
という大事なことを改めて自分自身でかみしめるための
象徴なんですね。
ですから、お賽銭の額は、
自分がそれを深くかみしめることのできる額
であればよい。ということになります。
下腹にグッとくる額。
一方、
利益とは、儲けのこと。
事業を続けるうえでの目標のひとつは、
利益を出しつづけること。だと思います。
売上を上げることも大事ですが、
利益がないと、事業を継続することができません。
利益は、一見自分が益する額のように見えますが、
実は、お客様が認めた価値と交換したものです。
利益率が高いほど、価値を高く認めていただいた。
ということになります。
つまり、利益も、
お客様を益することで、お客様から恵み与えられるもの
なので、
ご利益と同じ意味なのです。
「お客様は仏様です」
お客様には、お賽銭ではなく、
価値あるモノを提供しましょう。
ご利益があります。