前回の、
ターゲットを絞ったから売上アップ、ワンダモーニングショット
で、ターゲットを絞ると販売量がアップする
ことを簡単なモデルで計算してみました。
このカラクリは要は、
自動販売機に一列に並んだ缶コーヒーで、
「朝」という時間セグメントの中で
断トツに目立つということが鍵です。
そしてワンダのこの夏の目立ち方はコレです。
「ご満足いただかなければ全額返金!キャンペーン」
「ご満足いただかなければ全額返金!キャンペーン」
8月19日発売のこの缶コーヒー。
高級豆にこだわったプレミアム缶コーヒーで、
カロリーゼロ、糖類ゼロが特長です。
しかし、いまさら、
どのブランドも使っている「豆のこだわり」とか、
○○ゼロ、というメッセージを、
ダイレクトに謳っても、
目立つことはできません。
そこで、全額返金キャンペーンです。
返金キャンペーンそのものは、
ありきたりなマーケティング手法で、
その効果は、モノによって幅がありますが、
うまくいけば売上20%増、返品率2%くらいに
収まるようです。
2009年にハンバーガーのロッテリア
で行われた、絶妙ハンバーガーの、
「おいしくなければその場で返金キャンペーン」
では、
1,191,897個販売中、返品が2284個。
返品率は0.2%でした。
(ロッテリア公式発表による)
ワンダの場合、全額返金といっても、
たった130円ですから、
実際にWEBから返金申請する面倒な
作業をする人は少ないはずです。
似たような缶コーヒー集団の中で、
断トツに目立つには、格安の販促経費
なのです。
余談:
2012年に行われたプロ野球DeNAの
内野指定席チケット返金キャンペーンは、
返金率なんと78%。
負けたら全額、買っても半額までは、
満足度に応じて返金。というシステム。
チケット代が4000円というのがミソ。
これなら満足したかどうかにかかわらず、
誰でも返金請求します。
買っても負けても
それでビール飲めるじゃないですか。