どこまで続くのか、海生シリーズ、
その6は、うるめいわし
葉山から車で15分ほどのところに、
横須賀の佐島という、
漁港があります。
三浦半島の相模湾側にぽっかりと、
小和田湾の窪みがあり、その入り口に位置する佐島は、
地形上、台風など沖からのうねりが入りにくい良港です。
どの季節でも、港に帰ってきたばかりの船から、
直接水揚げされた旬の魚が手に入ります。
ここでは魚は旬のものほど、安い。
うるめいわしの時期は、夏です。
小型のいわしは本来は、沖合のまぐろやかつお漁の餌として、
佐島漁港で取引されます。その一部が、佐島の魚屋さんにも
まわってくるというわけです。
冷えたコンテナに、どっさりうるまいわしが入っていて、
ビニール袋、一袋100円です。
100円で、何匹いるか?
数えたことないのでわかりませんが、
一袋に20~30匹くらいでしょうか?
食事をうるめいわしとご飯だけにすれば、
一カ月の食費がどれほど節約できるでしょうか?
やったことありませんが。
しっかりしたクーラーボックスをトランクに積んで、
この100円のうるめいわしを手に入れます。
魚屋さんが氷もいっぱいくれるので、
買ってすぐ氷と一緒にクーラーボックスに入れて、
しっかりフタをします。
帰って、すぐに手開きにして、
ごはんにてんこ盛りにして、醤油をぶっかけて
かっ喰らう。
新鮮なので、しょうがなんていらないのです。
おいしく食べるコツは、
重ねて盛ることです。
ごはんの上にお上品に並べてはいけません。
手開きが面倒だというあなたには、
葉山の魚佐をご紹介しましょう。
時期になると、ランチにうるめいわし丼が登場します。
750円で、3重層のうるめいわし丼が食べられます。
魚佐、儲けてるなあ。
と思ってはいけません。
タイミングよく質のよいうるめいわしを仕入れて、
適温で運搬して、店に保管。
仕込みで手開きをして、ランチにちょうどよい温度に
なるようにもってくる。
そのノウハウと手間を考えれば、750円は安いのです。
安く仕入れて、精一杯のノウハウと手間をかけて、
分かる人だけに、適正な価格で提供する。
これが直販です。