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いーすーちー
32768
さんにーななろっぱー
32768は、エンジニアにとって、
美しい数字です。
32768 = 2^15(2の15乗)
つまり2を15回掛けると32768になります。
実はクォーツ時計の基本クロック周波数が、
32.768kHz=32768Hzなのです。
32768Hzとは、1秒間に32768回振動する
ということですから、
クロックを32768回カウントすると、
ちょうど1秒になるわけです。
32768回カウントするには、
32768=2^15ですから、
2進数で表される16桁のカウンタがあれば、
16桁目が1にくりあがったときが、
ちょうど32768回ということになります。
16 = 2^4(2の4乗)
ですから、32768は技術的に、
なんともキリのよい数字ということになります。
クォーツ腕時計が開発された時代は、
半導体の主流が8ビットから16ビットへ
進化する時代と重なります。
クォーツ腕時計は、
クォーツ(水晶)振動子の開発と
半導体の進化により、
超低消費電力が実現して、
はじめて世の中に出ました。
セイコーが世界ではじめてクォーツ腕時計を
発売したのは、1969年。
そのわずか5年前、東京オリンピックの年、
大会公式時計として採用された
クォーツ時計は、壁掛け時計サイズでしたから、
その進化スピードは、目をみはるものがあります。
時計の消費電力はどんどん下がり、
腕時計は、いまや腕の動きで発電し、
電池交換が必要ないところまできました。
では置き時計はどうでしょうか?
こちらは動かないので、自己発電は無理。
部屋の中では太陽電池も非力。
やはり電池に頼るしかないのか???
いやいや、こんな驚きの時計があります。
水だけで動く時計!?!?!?
出典:Bedol
次回は、水だけで動く時計の秘密に迫ります。