誰しもこう思うものです。

親の厳しい躾があったから、社会に通用する人間になれた。
あのときの先生の厳しさが、自分を成長させた。
厳しい上司のおかげで、一人前になれた。

 

岡本硝子が創業以来、工芸ガラスのみの生産に
留まっていれば、その先の飛躍はなかったでしょう。
海軍省と鉄道省の指定工場になって、直面したのは、
厳しい要求基準でした。

色にこだわる岡本硝子、創業からの第1の飛躍へ

戦後、船舶用ガラスのJIS表示認定を真っ先に
とれたのも、元々厳しい基準で生産していたからです。

船舶用照明ガラス、鉄道用信号灯ガラスに求められたものは、
着色技術だけでなく、
屋外で使うことによる、耐久性と耐熱性でした。

鉄道信号

 

着色技術にこだわっていた岡本硝子は、
それがきっかけで厳しい顧客の目に留まり、
さらに耐久耐熱ガラスの技術を身に着けました。

 

岡本硝子が学んだことは、

こだわりの技術を商品化すれば、新たな顧客の目に留まる。
顧客の厳しい要求が自分たちを成長させる。

そして第1の飛躍のあと、10年後の第2の飛躍によって、
岡本硝子はさらに重要なことを学ぶことになります。

次回は、岡本硝子の第2の飛躍、水銀灯カバーガラス