強力なライトって熱くないですか?
今はなくなりつつある家庭用の電球。
明かりがついている時に触ると、
あっちっち、火傷するくらい熱いです。

今はLED電球に置き換わりつつあります。
なんといってもエコですから、さぞかし熱は
出ないのかと思いきや、
電球のほとんどの部分は、放熱フィンになっていて、
触るとやっぱりかなり熱い。

 

ライトというのは、構造上光を発するとともに、
熱も盛大に発生するものなのです。
歯医者さんに行くと、
コマーシャルに出てくる飛行機のビジネスシート並みに、
ゆったりと背もたれが倒れて、
やさしい歯科助手さんが、タオルをそっと、
目の上に掛けてくれます。
とっても眩しいからです。

歯医者さんは、歯の状態を細かく見極めるために、
強力なライトが必要です。
家庭用のライトスタンドの比ではない、
強力なライトで、口の中を照らします。

 

でも、「熱い」と感じたことはないですよね。

 

これは岡本硝子のデンタルミラーのおかげです。

歯の治療で出血は避けられません。
患部が熱せられると、出血が止まらないのです。

歯科治療用のライトは、一旦反射鏡に光を反射させて、
患部を照らす構造になっています。
この反射鏡=デンタルミラーに、他社のマネのできない
技術が使われているのです。

 

岡本硝子の歯科治療用デンタルミラーは、
成形したガラスに特殊な薄膜多層コーティングを
ほどこし、
光のうちの熱線のみを選択的にカットする機能があります。

つまり反射するのは光だけで、熱はデンタルミラーを
通り抜けていくわけです。だから私たち患者は、
熱く感じないのです。

デンタルミラー 出典:岡本硝子 歯科治療用デンタルミラー

 

岡本硝子のデンタルミラーには、
この断熱機能以外に、さらにすばらしい機能が、
あとふたつあります。

次回はその技術について解説します。

岡本硝子のこの開発ストーリーに、
ソニー復活の重大なヒントがあります。

 

目次:岡本硝子、7回の市場転換の秘密