日経新聞の私の履歴書、
今月はマーケティングの父、
コトラー

第10回にこんな言葉があります。

 

マーケティングとは単にクーポンを配り、
広告やセールを打つことにとどまらない。

製品(プロダクト)、価格(プライス)、
流通(プレイス)、販売促進(プロモーション)
の4つの「P]に基づく科学的理論を構築し、

意思決定に貢献できるところにある。

考え込む

 

コトラーのマーケティングの定義は、

業績向上と顧客の価値・満足を創造することで
人々の生活の改善を目指す実践的な学問

参考:コトラーの「私の履歴書」連載がスタートしています!

ですから、コトラーにとってマーケティングは学問なのです。

 

しかし、現場の私たちにとっては、
この学問を究める必要はなく、
この学問をどう活用するかがテーマです。

つまり、私たちにとっては、
マーケティングは実践そのものなのです。

クーポンを配る
広告を打つ
セールを打つ

これも大事なマーケティング行為です。

 

コトラーはこれを否定せず、
それに加えて、
マーケティングは、
4Pという科学的理論で、
意思決定に貢献できると
述べています。

すなわちマーケティングは、
その行為が主体ではなく、
意思決定への貢献が主体なのです。

 

経営者は、自分が持っている情報やこれまでの経験だけでは
先が読めない課題に、つねに直面しています。
その経営者の意思決定に貢献するための実践的行動が、
マーケティングと考える。

単なる販売促進ではない、
これまでとは違う次の一手が見えてくる
のではないでしょうか。