大学3年ときの企業見学、
奈良にあるシャープの研究所で
最新の3D CADのデモを見せてもらいました。
商品開発でモックを作る前に、
画面上の仮想空間に立体を構築し、
あらゆる角度から見た目を検証できるシステム。
当時としては最先端でした。
立体の表面にはテクスチャを貼り付ける
ことができ、ツルッとした表面や、
皮の質感も表現できるという説明を受け、
私が質問したのは、
「人の肌や毛の質感まで表現できるように
なるのはいつ頃か?」
シャープの人に聞いてもしょうがないような、
どうしようもない質問ですが、
20歳前後の私の頭の中は、
仮想現実エロ実現への期待感で
パンパンに膨らんでいたわけです。
シャープの研究者の回答は、
「さあ、まだまだかかりそうですね」
というものでしたが、
5年後くらいにはできるような気がしていました。
ソニーの入社面接でも、
「音の専門家として入社するが、
会社に入ったら映像をやってみたい」
などと支離滅裂なことをほざいて、
試験官にたしなめられたりしていました。
実際に5年後に実現できたのは、
家庭用3次元ゲームコンソール、
ソニーのプレイステーション(PS)でした。
それからゲームのグラフィックの技術は、
年々進歩し、PS4ではもはや映像と
区別がつかないほどまで進化しました。
しかしシャープであの質問をしてから、
30年近くが立つというのに、
人の顔については、まったくリアルとは
ほど遠い完成度。
これではいつになったら仮想現実エロが
実現できるのか?
と憂いていたら、ついにキター!!
出典:Chris Jones YouTube channel
これはもう閾値を超えましたね。
いよいよ新しい産業が花開きそうです。