風力は、総合的に試算すると最も安上がりなエネルギー源だそうです。(Wind power is cheapest energy, EU analysis finds )
海の上では古来から風力を使った大小の帆船が活躍してきましたが、内燃機関の発明で主役から退き、現在はヨットやウィンドサーフィンのような非実用船が主流になっています。
ところが最近、船の動力として風力が見直されています。これは凧で貨物船を牽引するシステムで、2012年から実用化されています。
出典:SkySails GmbH
ドイツのスカイセイルズという会社が開発。50mプールほどの大きさの凧で、燃料を10~35%削減することができます。風速は一般的に高度が上がるほど増すため、高度数百mにまで凧を揚げ、コンピュータによって凧の操作を制御しています。
凧は昔からある風力を使った技術です。かつての原始的な原理も、最先端の技術と組み合わせれば、現代にイノベーションをもたらす可能性を秘めているよい例です。
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