ハルタというブランドをご存知でしょうか?

学生靴のトップシェアブランドです。
中高生向けの革靴といえば、
ローファーですね。

ハルタローファー出典:ハルタ オンラインショップ


 

他社が中国に生産をシフトするなか、
ハルタは国内自社工場一貫生産にこだわっています。

 

学生靴の流通は、代理店に依存しています。

全国の中高生に届けるためには、
エリアが広大すぎて、直販ではまったくカバーできません。

各学校に直販ということも考えられますが、
全国に散らばる学校に直接営業をかけるのは、
相当な人件費と手間がかかりそうです。

学校関係に強い卸売業者がいます。

そういったところと、組んだ方が、
経営効率がよいのです。

 

そんなハルタですが、

直営店を3店舗持っています。

横浜赤レンガ倉庫店
お台場ヴィーナスフォート店
大阪なんばパークス店

少し、直営店を覗いてみましょう。

直営店スタッフのブログがあります。

HARUTA’s STAFF 公式ブログ

 

注目したいのは、左側の「テーマ」のカテゴリーです。
3店舗のブログに混じって、

企画ブログ

というテーマがあります。

ブログの投稿数が、3店舗に引けをとりません。
この企画ブログは、本社の商品企画直結で、

新製品のつくり手の思い入れ
次に考えている企画
革靴のお手入れ方法

などを発信しています。

そしてさりげなく、

企画担当者の人柄

もうかがえます。

 

これが大事なのです。

 

ブログの書き手は、少なからず自分のカラーを
さらけ出すことになります。

見られている。という意識は、
顧客の存在をリアルに感じる。

ということにつながります。
商品企画というセクションは、
外部との接点が代理店の担当者とだけになると、
目線が、代理店の目線になりがちです。

企画担当者のブログは、
顧客の目線を持つための
ひとつの仕掛けなのです。

 

もちろん、

ヤマダ電機とソニーの共倒れは、あなたにも関係ありますよ

で書いたように、

代理店中心の販路であっても、
直販で売り方を開発する必要がある。

ということが、直営店の大義です。
結局、商品を企画したり、売り方を考えるのは、

なのです。

その「人」を意識を変える、
きめ細かな仕掛けを、
経営者は考える必要があるのです。