高校野球、熱戦が繰り広げられていますね。

電光掲示板

1992年夏の高校野球。
星陵高校のゴジラ松井選手が、
対戦相手、明徳義塾の監督の指示で、
5打席連続敬遠され、2回戦敗退。

大論争を巻き起こしました。

松井秀喜5打席連続敬遠(Wikipedia)
 

「敬遠は問題なし」とする意見は、
おおむねこういうことです。

プロ野球はショーだが、高校野球はショーではない。
勝つためにルールの範囲でプレイすることに、
問題はない。

「ショー」とは、SHOW、つまり、

見せるもの

ですから、

確かに高校球児が、
テレビ映りを気にして、見せる野球を
するのは粋じゃないですね。

でも間違いなくいえることは、
彼らは大勢に見られている
ということです。

SHOWではなく、VIEWED

どんな人が、自分たちのプレイを見て、
どんなふうに感じるのか?

もし、明徳義塾の監督がその視点を重視していれば、
違った戦術になったかもしれません。

 

直販サイトは、
売上アップが「勝つ」ことです。

ですから直販サイトをSHOW思考で
盛り立てることは重要。
勝つために自分たちのよいところを、
はっきり見せつける。
ときには競合と比較して
蹴落とす根性も必要でしょう。

 

しかしSHOW思考でサイトを制作したら、
さらにVIEWED思考で、
サイトが顧客にとってどのように見えるのか
再考しましょう。

もしかして売り込み色が強すぎる?
どこでグッと欲しくなる?
どこで画面を離れたくなる?
どんな売り手に見える?

たとえ一時的に「勝つ」=「売上アップ」
としても、次が続かなければ、
長い目でみれば負けることになるのです。

 

事実、明徳義塾高校は、
試合後半から大ブーイングの嵐。
1点差で逃げ切ったものの、「帰れ」コールの大合唱。

次の試合3回戦は、選手の精神的ダメージが大きく、
0-8と大敗。

「勝つために」といいながら、本当にこれで、
「勝った」といえるのでしょうか?

 

もし、高校野球は教育の場だと
するのなら、

どんな小さな試合でも、
君たちは誰かに見られているのだ。
という視点を、
今こそ、教育する必要があると思います。

軽はずみなTwitterへの投稿が、
企業を揺さぶる時代なのですから。