昨日6月1日は逗子の花火大会でした。

2003年までは、2000発の、
湘南ではあまり目立たない
花火大会でした。

それが今では、逗子市民58000人の、
倍を超える12万人以上が、
毎年楽しみにする名物花火に
なりました。

逗子花火

出典:逗子市商工会

なにが名物なのか?

全7000発の花火のうち、
6000発を最後の10分に打ち上げるのです。

このペースでもし1時間、
打ち上げると36000発となる
わけで、その密度のすざましさは、
圧巻です。

今年の最後の最後は、
いつにも増しての、
「これでもか」攻撃で、
開いた口が塞がらない。
とはこのことでした。

期待以上のことをされると、
人は「感動」するものです。

メリハリをつけることで、
他の花火大会に比べて、
低予算で、最大の満足感を
提供できるようになっています。

 

逗子花火大会の変化点は、2004年です。

2004年にやったこと。

東証1部に上場した
地元発祥の有力なスポンサー
コロワイド
から2000発分の協賛を得ました。

そして全3500発のうちの2000発を、
最後の10分で打ち上げました。

これが評判となりました。

それ以降、コロワイドが協賛を
続けています。

元々は逗子市が商工会議所と
協賛で2000発だったわけですから、
予算を削減したうえに、
集客を大幅にアップできたわけです。

 

すべてにわたって顧客の満足度を
あげることは、理想論であって、
現実的ではありません。

しかしただ一点、
顧客の期待を大幅に上回る価値を
提供することで、
「感動」を与えることも可能です。

商品開発にもサービスにも、
応用できる発想です。