トライアスロンは
2000年シドニーオリンピックから、
正式採用されました。

水泳1.5km/自転車40km/ラン10km

トライアスロンの起源ともなった
アイアンマンに比べて距離が4分の1
程度なので、ショートトライアスロンと
呼ばれています。

これでショート!?

という距離ですが、そうなんです。
オリンピックの正式種目になってからは、
オリンピックディスタンスとも、
呼ばれています。

 

トップアスリートたちは、実力が伯仲し、
最後のラン勝負になりますが、
アマチュアのレースで差がつくのは、
水泳です。

私は水泳は自己流で、
ますの川のぼりのような激しい
集団争いとはまったく無縁の、
のんびりした泳ぎで、
体力を温存していました。

参考:蓄積のすばらしさ、かめさんのトライアスロン人生

トライアスロンの水泳は、
オープンウォーターです。
つまり基本「海」です。

プールのようなコースラインは
ないので、時折ヘッドアップしながら、
先のブイを目標に泳ぎます。
ここでゴーグルが非常に重要な
ツールになります。

屋外用ゴーグル 出典:山本光学株式会社

みなさんも経験があると
思いますが、
ゴーグルは何回か使っているうちに、
だんだん曇りが取れなくなってきます。

そんな曇るゴーグルをつけて、
レースに出た日には、
とても悲惨です。
10分ごとに、立ち泳ぎで、
ゴーグルの曇りをとる。
なんてことになります。

 

オリンピック選手が愛用する
ゴーグルは、日本の山本光学の、

SWANS

というブランドです。

スポーツ用ゴーグルで国内60%のシェア
があります。

元々1971年に、
世界初の防曇(ぼうどん)スキーゴーグル
を開発し、世界中に名を知られるようになりました。

翌年の札幌オリンピック、スキージャンプで
日本人が山本光学のゴーグルで表彰台独占。

その後も防曇技術を極め、
スイミングゴーグルも出がけるようになり、
他のスポーツの機能性も追求し、
野球、ゴルフ、陸上などの選手にも、
愛用されるようになりました。

アテネオリンピック、マラソン金メダリストの
野口みずき選手のサングラス、
最年少賞金王の石川遼選手のサングラス、
なども、山本光学がカスタマイズして
製作しました。

 

これがフィードバックを活用した
技術蓄積です。

トップアスリート向けの
開発から得たフィードバックで、
技術を高度化し、
それを一般向けに応用して、
さらに技術を蓄積する。

トップアスリートと一般向けでは、
求めるニーズは異なります。

しかし、より厳しい顧客への
適応力を高めることで、
他社が追随でいない技術蓄積が
生まれます。

それが次の飛躍につながるのです。