電動車いすの市場規模は年間2万台程度。スズキがトップメーカーです。スズキのアプローチは、セニアカー。主に高齢者向け、小径4輪でバイクのように操作するタイプです。

セニアカー
出典:スズキセニアカー

それに対してヤマハは車いすそのものを電動化するアプローチ。ジョイスティックで操作します。普通の車いすのように折りたたみも可能です。

ヤマハ電動車いす
出典:ヤマハ電動車いす

電動アシスト自転車が強いヤマハはさらに、車いす用の電動アシストユニットのラインナップを持っています。このユニットは、今使っている車いすを電動アシスト化できるところが画期的です。

ヤマハ電動アシストユニット
出典:スズキセニアカー

先日、ヤマハは子供向けの車いす用電動アシストユニットで、キッズデザイン賞経済産業大臣賞を受賞しました。受賞の決め手となったのは、子供の活動範囲を広げ、運動能力の維持向上につなげるデザイン。

この電動アシストユニットは、電動お任せのシステムではありません。自分でこぎたい!と思った時にそっと漕ぎ出しをアシストしたり、坂道の負担を軽くしてくれたりします。あくまで子供の意志を尊重し、電動に頼り切りにならないようになっています。

まさにアシスト。

こういった電動アシストの考え方は、健康なひとにも広げていきたい発想ですね。電動に頼り切るのではなく必要最低限のアシストで、健康維持や無理のない体力アップが継続できるようにサポートする。そんな電動アシスト自転車がヤマハから登場するかもしれません。