エボラウイルスの脅威が広がっています。
エボラウイルスは細長く、その長さは、80~800nm。
ヒトの細胞の大きさの約1/100~1/10です。
見えないものほど怖いものはありません。

参考:日本一わかりやすい!細菌の大きさイメージ

エボラ出血熱の怖さは、致死率の高さ。
40~90%とも言われています。

治療薬の開発が期待されていますが、
そもそも薬でウイルスの増殖を抑える
ことができるのでしょうか?

くすり
「風邪ひいた~(T_T)」

と病院に行くと、
薬を処方してもらいますが、
あの薬って、
風邪の症状を軽くする薬であって、
薬が体内のウイルスと戦ってくれるわけでは
ありません。
抗生物質は細菌には効きますが、
ウイルスには効力がありません。

 

ウイルスと戦うのは、あくまで自分。
自己治癒力ですね。

つまり、ごくありふれた「風邪」の
発症に対してさえ、有効な治療薬は
ないということです。
むしろ、あまりにもウイルスが多様なために、
打つ手がない。といったほうがよい
かもしれません。

 

そもそも「風邪」なんていう
病気はありません。
症状の俗称であって、
お医者さんとしても、

「なんだかよくわからないウイルスに
多分感染していますね。治療薬はありません。
経験的に、症状からみて極悪なウイルスでは
なさそうです。」

という一連の診断に対して、
世間的には「風邪をひいた」と
呼んでいるわけです。

お医者さんの処方としては、
「とりあえずつらさを軽減するお手伝いは
できますよ。
またもし万が一、風邪ではない、
なにか重い疾患の場合がこわいので、
抗生物質出しておきましょう。」
となります。

軽い風邪なら、
薬を飲まないほうが治りが早い、
と医者や薬剤師は、
自分たちが風邪を引いた時は、
薬を飲まない。
なんていう説もあるくらいです。

 

ウイルスは代謝機能を持たないので、
細胞ではありません。
細胞を構成単位とするものを生物と呼ぶので、
ウイルスは生物ではないということになります。
ところが、遺伝子情報を持ち、細胞に入り込んで
増殖もできるので、生物的ではあるのです。

 

この生物でもないのに増えるという
気味の悪いとんでもなく小さなやつと人類は、
なんとか折り合いをつけて、
付き合っていくしかなさそうですね。