日本エレキテル連合の朱美ちゃんネタは、
下ネタです。

明らかに下ネタなのに、
小平市の細貝さんと朱美ちゃんのやりとりは、
使っている言葉だけを取り出してみると、
必ずしも下ネタと断定できません。
だから、「ダメよぉダメダメ」は、
小学生にも流行るのです。

お母さん「ねぇ、いいじゃないのぉ、いいじゃないのぉ」
小学生「ダメよぉダメダメ」

こういう光景が日本全国で繰り広げられています。

 

最近の新ネタ。
「イクイクぅ、一緒にイクぅー」
はどうでしょうか?

これも、言葉だけでは下ネタと断定できません。
でもこれはダメです。
ダメよぉダメダメ!。

なぜならお母さんと小学生が、マネできない。
「イクイクぅ、一緒にイクぅー」と、
小学生が連呼している光景は、
誰も笑えない。

お母さんと小学生が安心してマネできないネタは、
会社でも使えません。話題にもしづらい。
これはバイラル(口コミ)しません。

 

ギリギリの下ネタで思い出すのは、
1970年代、ドリフターズ加トちゃんの、

「ちょっとだけよ」

ちょっとだけよ

大ブレイクしました。
PTAは眉をひそめましたが、ギリギリのライン。
当時小学生だった私は、
このネタをおおいに生活の中で
活用したものです。

ドリフターズはその後、下ネタ系を、
志村けんを中心に展開していきました。
童謡「ぞうさん」の「かあさん」を「ちんちん」
と言い換えて、苦情が殺到。
という勇み足もありましたが、
つねに小学生とその母親の目線を意識して、
その一線を越えないギリギリを狙って
いたように思います。

 

日本エレキテル連合の二人は、志村けんを
尊敬しています。
出身地東村山市に住むほどです。
日本エレキテル連合が生き残っていくためには、
バイラルパワーを維持することが欠かせません。
加トちゃんや志村けんが築いてきた、
ギリギリのラインを意識して、
新ネタに果敢にチャレンジしてほしい。

その「制御」の姿勢が、
日本エレキテル連合の今後の芸風を
固めていくことにつながります。

 

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日本エレキテル連合が、これまでの一発屋芸人と違う理由