新国立競技場の敷地は、新宿区と渋谷区にまたがっています。運営主体は文字通り国ですが、地権者は東京都です。

ロバート秋山がこんな歌を歌っています。


都か区か国か

気になるといえば気になるし、どうでもいいといえばどうでもいい。

たとえば、新宿御苑。

これは新宿区でも東京都でもなく、国です。

元は徳川家康が家臣内藤清成に授けた江戸屋敷。明治維新後国の農業試験場として使われた後、皇室の御料地へ。戦後は国民公園として厚生省の所管となりました。現在は環境省所管です。

聞き慣れない「国民公園」とは、皇居外苑、新宿御苑、京都御苑の3箇所が指定されており、環境省が管理しています。

都心緑地帯
出典:Google Map

地図で見ると、明治神宮、新宿御苑、神宮外苑、赤坂御用地、皇居、皇居外苑と、西から東に広大な緑地帯が連なっています。いずれも皇室に由来する土地で、日本の象徴である天皇の存在が都心の緑地帯を守っているともいえます。神と自然の接点を大都会の中心に永遠に残そうとする、日本のグランドデザインなのかもしれません。