六花亭本社には、次の言葉が掲げられています。

「正しきによりて滅ぶる店あらば滅びてもよし
断じて滅びず」

これは戦後の復興期に日本の商業界に
「損得」よりも「善悪」という思想を説いた
新保民八(しんぽ たみはち)の言葉です。

新保民八

六花亭先代の小田豊四郎が新保民八の講演を
聞いて感銘を受けたのがきっかけです。

 

新保民八はその講演で、このように述べています。

「儲けるという字を二つに割ると信者となる。
一生懸命お客様に尽くせば、信者となった
お客様がお友達を連れてくる。
連鎖反応が始まったら儲けようと思わなくても
自然と儲かる」

これは現代のネット直販の時代、
口コミマーケティングの真髄に、
そのまま適応できる金言です。
ネットの時代になっても、
商売の基本はなんら変わりません。

 

六花亭が、

「おいしいお菓子を作り続ければ、
自然と売上は伸びる」

という考えを社内のあらゆる仕組みに
浸透させているのは、
このような背景があります。