前回のつづき。

 

送料無料の響きに誘われて、
ついついたくさん買物して
しまいませんか?

これは私の狭い経験から
得た法則(偏見)ですが、

「1,000円が2割引き」

男性:800円になる
女性:200円得する

これがどんなドラマを生むかというと、

「100,000円が2割引き」を衝動買い

男性:80,000円の散財だ!節約せねば。
女性:20,000円も得した。あれも買おう。

と、ふたりの間で、今後のお金の
使い方が180度違ってくるのです。

するとどんなドラマがふたりの間で展開されるか、
おおよそ想像がつきますよね。

カップルiPad

 

2万円得したからあれも買おう。

という心理を巧みに利用しているのが、

一定額以上送料無料

のうたい文句です。

送料840円を無料にするために、
2000円で済む買物を、
倍の4000円買ってしまったり。
ということも起こります。

 

ではこのうたい文句は、
直販で是非とも導入を
検討すべきか、というと、
必ずしもそういうわけではありません。

競合がいなければ、
値引きする必要がありません。

一定額以上送料無料

は、

同じ商品を買うなら、うちの店で買ってね。

というメッセージです。

さらに、

どうせうちの店で買うなら、一度にたくさん買ってね。

というメッセージでもあります。

前回例に出した一定額以上駐車料金無料も
そうですし、
楽天モールの中で、同一商品を扱っている
お店は、このうたい文句を多用しています。

同一商品でなくても、類似の競合商品と
比較される場合も、
このうたい文句は効果があります。

 

直販における立地とは、
競合との関係、
つまりポジショニングのことです。

商品のポジショニングによって、
送料無料の使い方は変わってきます。

 

しかし、
競合がいない。なんていう状態が、
あり得るのでしょうか?

つづく。