マクドナルドからコーヒー市場を奪ったコンビニ。
今度はミスタードーナツからドーナツ市場を奪おうとしています。
セブン-イレブンは、レジ横にドーナツ専用ケースを置き、本格的に全国展開を始めました。先行導入店では、菓子パンの売上を減らすこともなく、コーヒーの売上が伸びるという理想的な結果が出ています。
出典:セブンカフェドーナツ
ミスタードーナツもウカウカしていられません。
で、肝心の味はどうなのでしょうか?
それについては、コチラをご覧ください。
瀬戸弘司の動画
【食べくらべ】ミスタードーナツ VS セブンカフェドーナツ!ドーナツ食べ比べ対決!
瀬戸弘司の動画、相変わらずの安定感。
ミスタードーナツの圧勝という、かなりインパクトのある評価結果です。
瀬戸弘司はつねに庶民の目線で正直を貫いています。
コラボははっきりコラボ動画と明記していますので、この動画の評価は安心して見ていられます。瀬戸弘司は食の専門家でもなんでもありません。それがかえって説得力があるのです。セブンイレブンを普通に利用するある一人の正直な感想。口コミの文字だけではわからない、動画ならではのリアリティがあります。
レジ横がどうしたとか、カニバリとか、相乗効果とか、戦略を語る以前に結局は味です。おいしければ売れる。さすがミスタードーナツ。ドーナツ専門店としての技術蓄積がハンパない。セブンイレブンの力をもってしても、簡単にはマネできません。
その意味でこの瀬戸弘司の動画は、ミスタードーナツに一服の安心材料を与えています。
しかし、商品開発は出してからが勝負。
セブンカフェドーナツは、100円ちょっとの価格重視。現状、味でミスタードーナツに負けていることは百も承知でしょう。ここからセブンイレブンの総力を上げて、同じコストでいかにミスタードーナツの味を越えるか、ドーナツの改善活動が始まります。セントラルキッチン方式というハンディーを逆手にとって、ミスタードーナツとは違った良さを出してくるはずです。
イノベーションのジレンマでは、先行者はだんだんと高級市場に追いやられます。ミスタードーナツが高級路線に走ったときが、勝負あった。となるとき。きっと遠い未来ではないでしょう。
こちらの記事も読まれています。
セブンイレブンのドーナツは、ミスタードーナツに勝てるのか?
前回:使えるフレームワーク、ニーズの束
ニーズの束のフレームワークは、ニーズの発見や分析に使えるだけではありません。そのまま競争戦略の思考ツールとして使うことができます。
ドーナツ戦争をニーズの束と差別化戦略の視点で紐解いてみま…