わかる直販売上アップ講座【第4回】
第4回 使えるフレームワーク、4P(3)
4P:Product/Price/Place/Promotion
製品/価格/流通/販促
このうち、多くの人が埋めるのが、
最も得意なフレームはなんでしょう?
Product(製品)
です!しかし最も危険なフレームも、Productなのです。
自分が関わっている製品に関することなら、
どんどん埋めていくことができます。
商品名、その商品の特徴、ラインナップ、
デザイン、パッケージなど
また、新商品をなにか考えるときも、
同様にいろいろなアイデアを、
どんどん書き出すことができると
思います。
では、なにが危険なのか?
それは「書き出す」ことで、
逆に書いたことに縛られる可能性が高いからです。
ここに書き出されたことは、
あくまで、
「自分」の目から見た、
現状の製品について、
でしかないからです。
たとえ顧客の視点で、製品の特長を
考えたとしても、それさえも、
あなたが想定した顧客が、
感じるであろう製品の特長を、
書き連ねているに過ぎないのです。
したがって、
このProduct(製品)の項目を埋めるには、
なるべくいろいろな立場の人に、
関わってもらったほうがよいのです。
取引先
経営者、従業員、工場の作業員
顧客(ターゲット+さまざまな属性の顧客)
いつも買っていただくお客様に、
一番好きなケーキ、
ラインナップにはないけれど食べてみたいケーキ、
どんなときに買いに来るか、
こういったことをさりげなく聞くことが、
できます。
ケーキ職人の考える、当店のケーキ。
店のオーナーの考える、当店のケーキ。
バイトの店員が考える、当店のケーキ。
違う意見が出てくるでしょう。
材料仕入れ先が考える、当店のケーキ。
これが意外と貴重な意見なのです。材料の仕入れ先は、同業者と取引を
しています。よって業界の中での、
位置づけを把握しています。
顧客のところで、
ターゲット
が出てきました。
実は4Pのフレームワークを埋めるには、
このターゲットが定まっていることが、
前提にあります。
ターゲットが定まっていないと、
こんな議論になります。
「もっとケーキは甘いほうがよい」
「いや、最近は甘さ控え目が好まれる」
「甘さよりも生クリームの質だ大事だ」
「誰にとって」
の視点が欠けているので、お互い不毛な
議論になってしまいます。
ただ、ターゲットを定めるというのは、
難易度が最も高いことなので、
まずは仮にイメージをもっておきながら、
Product(製品)の項目ごとに、
「誰にとって」をメモ書きしておくと、
相反する意見もひとまずは同居できます。
ターゲットを定めるフレームワークは、
また別稿で。
Product(製品)フレームを埋めるためにキーワード
どの市場のどの顧客に、どんな製品、サービスを提供するか?または求められているか?
商品名
ラインナップ
製品の特長
機能
デザイン
ブランド
パッケージ
モデルチェンジ
アフターサービス