更科そば
藪そば
砂場そば

代表的な蕎麦屋の系列です。

更科・藪と砂場には決定的な違いがあります。

砂場のみが商標登録をしているのがその違いです。
これがなぜ決定的な違いになるのか。

砂場は、砂場会という組織で系列店を束ねています。
ですから、勝手に「砂場」という屋号をつけることはできません。
一方の「更科」と「藪」は、商標登録されていないので、誰に断ることもなく屋号に「更科そば ◯◯」「やぶそば◯◯」などと名乗ることができます。

つまり更科と藪は、ブランドがコントロールされていません。

そば

更科そばは江戸時代「信州更科蕎麦 布屋太兵衛」を発祥とし、蕎麦の精製度が高く白い蕎麦が特徴。明治以降にのれん分けをして、「麻布永坂 更科本店」「永坂更科 布屋太兵衛」「総本家 更科堀井」などに分かれて現在に至っています。

藪そばは、有名な蕎麦屋が藪の中にあったことが起源で、醤油が濃いつゆが特徴。江戸時代から藪そばと名乗ることがすでに全国的に流行していました。「かんだやぶそば」、「並木藪蕎麦」、「池之端藪蕎麦」が「藪蕎麦御三家」と呼ばれています。

砂場そばは大阪が発祥です。大阪城築城の翌年始まった蕎麦屋が原点。その後江戸城築城とともに、江戸にも進出。たっぷりとつけても辛くない甘めのつゆが特徴です。しかし砂場は商標登録されてはいますが、いろいろな砂場そばの個性があり、統一感があるわけではなさそうです。