これは誰でも使ったことがあるはず。

ペグシル
出典:岡屋直販サイト

 

名前をペグシルといいます。
ダイソーに10本100円で売っている
ようです。

 

eco商品と言われていますが、
どうなんでしょうか?

以前100円ショップで、
黄色い消しゴム付き鉛筆3本を買いました。
マークシートテストのためです。
テストが終わったら用済み。
おそらく二度と使われることなく、
捨てられる運命にあります。
なんと、もったいない。

ペグシルなら、
1cmほどの芯と小さな樹脂でつくられているので、
鉛筆よりは捨てられる部分が少ない。

アンケート記入用に、一度使われただけで、
捨てられるペグシル。
競馬場のマークシート記入で、
一回の記入ごとに捨てられるペグシル。

ペグシルを大事に何度も使う人は、
ほとんどいないでしょう。

それでも長いまま捨てられる鉛筆に
比べれば、ましということなのでしょう。

 

もともとペグシルは、
ゴルフのスコア記入用に発明されました。
それまでの短い鉛筆は、小さすぎて書きにくく、
ポケットにいれておくと、中が真っ黒になるという
欠点がありました。

クリップ型のペグシルなら、そんなことに
なりません。しかし最初はゴルフ場に売り込みに
いってもまったく売れなかったそうです。
きっかけは、名門ゴルフ倶楽部の支配人。
当時、1000本作るのに2万円のコストが
かかっていたペグシルを、
8000円なら引き取ると言われました。
めげずに納品し、使ってもらったところ、
他のゴルフ場から、
「あの名門ゴルフ倶楽部が使っているのなら」
と、注文が舞い込みはじめ、
ようやく売れるようになったということです。

 

1975年、ペグシルで創業した岡屋は、
今では月産1000万本。
工場は24時間フル稼働です。

 

では、ゴルフ以外でペグシルを採用する
ベネフィットはなんでしょうか?

それはアンケート回収率の向上です。

ペグシルの顧客は、
使用者=アンケートに答える人ではなく、
アンケート主催者=ペグシル採用者です。

主催者はフィードバックをよりたくさん
集めたい。
机に鉛筆を用意してアンケートに記入して
もらうよりも、
ひとりひとりにペグシルを配ったほうが、
アンケート回収率が圧倒的にあがります。

これがペグシルのベネフィットです。