昭和あるある

まさかお茶が自動販売機で買えるようになるとは思わなかった

 

昭和生まれにとって、お茶は急須で淹れるものでした。緑茶をはじめて飲料化したのは、伊藤園。1985年「缶入り煎茶」を発売。開発に10年かかりました。冷たいお茶の時代がここから始まりました。

伊藤園缶入り煎茶L
出典:伊藤園 日本におけるお茶の飲料化

 

音楽をアウトドア化したウォークマンと同じくらい、インパクトのあることですね。

発売から4年間、ほどほどの売上でしたが、「お~いお茶」とネーミングを変えて大ヒット。売上は6倍の40億円にアップしました。

煎茶⇒お~いお茶

ライフスタイルを想起するネーミングに変わったことで、ターゲットが明確になりベネフィットを頭に描くことができるようになったことが売上アップの要因です。

「お~い」と言えばすぐにお茶が飲める

これがベネフィット。

 

お茶はすぐに酸化して劣化します。
お茶を缶に充填してから最後に酸素を除去する「ティー・ナチュラルブロー製法」という世界初の発明のおかげで缶入り煎茶が開発されました。しかしそのことを知る人はほとんどいません。

お客さんは技術を買うのではなく、ベネフィットを買うからです。