普段は地元の人しか見かけない私の自宅、目白台近辺。
今、春画効果で平日にもかかわらず大勢の人が歩いています。



春画といえばエロいイメージですが、実はポルノではなくむしろ女性に人気のメディアだったそうです。『なにこれー、バカだねー』なんて言い合いながら、何人かで顔を寄せあって見るものなんですって!

とはいえ、日本初の春画展開催にこぎつけるのに4年もかかったそうです。特に法的な問題があったわけではなく、国公立や財団法人の美術館がお上やスポンサーの反応をビビッて開催の検討すらしてもらえずに月日が経ちました。

目白台の永青文庫は、もともとこの地にあった細川家の広大な屋敷跡の一角にあり、細川護熙元総理が理事長。トントン拍子に話がすすみ、開催が決まったそうです。

春画

しかし、春画展が始まって週刊ポスト・週刊現代・週刊アサヒ芸能・週刊大衆の4誌が春画特集を組んで、春画展の作品を一部掲載したところ、警視庁にわいせつ図画頒布罪に当たる可能性があるとして口頭指導を受けました。

週刊文春も同様に春画を掲載しながらお咎めなしでした。警視庁保安課としては春画単体ではわいせつではないけれども、同じ号に女性のヌードや下着姿のグラビアを掲載した場合は、それらが春画のわいせつ性を強調するので指導の対象になるとのこと。

なんだかよくわかりませんが、とにかく妙齢の女性の方々が堂々と永青文庫に出入りなさっているところを見る限り、なにか悪いことをしている雰囲気は感じられません。

そういう私は、入り口までいったものの、自分の母親と同じくらいの年齢の方々とご一緒に春画を鑑賞する気持ちにはどうしてもなれず、入り口のポスターの写真を撮影しただけで引き返したのでした。

空いてから行こうかとも思いますが、どうもこの人気衰える気配がありません。警視庁が口頭指導したという報道が、かえって人気を加熱させたのだと思います。いけないものを見てみたい。という心理ですね。春画はいけないものではないのですが、お上がいけないものだと言うとプレミアムがつくわけですね。結局日本のエロ文化というのは、お上が禁止しているからこそ盛り上がるという構図なのでしょう。