この電動自転車は太陽光充電で最大70kmもの距離を走ることができます。最高速度は50km/h。

solarbike
出典:THE SOLAR BIKE

いちいちコンセントから充電しなくてよいわけですから、なんとも素晴らしい電動自転車です。でも大方の予想通り、欠点があります。

太陽光充電は一日2~25km分の充電しかできません。天気に左右されるのはもちろん、車輪の太陽光パネルをどのように太陽に向けるかに大きく左右されます。

冷静に考えると、随分面倒くさい代物です。

でも太陽のエネルギーを効率よく使っていく正しい方向に向かっていることは確かです。要は使うヒト次第。

 

電動アシスト自転車に乗っていて、最近試してみたことがあります。

電源オフ

最初はペダルが重く感じますが、数分すると慣れてきます。特に平らな道ではなんら問題ありません。ちょっと重い自転車に乗っているだけのことです。

アシストが欲しいのは、上り坂だけ。
欲をいえば、漕ぎ出しのほんの一瞬も。

 

上り坂と漕ぎ出しだけアシストする割り切った電動アシスト自転車があってもいいんじゃないでしょうか。

電動アシスト自転車が高いのは、リチウムイオンバッテリーのせいです。
電動アシスト自転車が重いのは、リチウムイオンバッテリーのせいです。

割り切った仕様にすることで、うんと小さくて安くて軽いリチウムイオンバッテリーにすることができます。

それでテスラ社の家庭用バッテリー「Powerwall」から直接充電できれば、かっこいい。

この割り切った電動アシスト自転車は、なにより健康的です。自転車という乗り物はランニングなどに比べて、はるかに負荷が軽く持続しやすい運動ができる乗り物です。健康な人は上り坂以外で電動に頼る必要はありません。

 

より長く走れる、よりパワフル。
そういう商品企画が、宣伝もしやすく顧客も理解しやすい。

逆の方向性も欲しいですね。
テスラの「Powerwall」に注文が殺到している時代なのですから。

太陽光充電で走る電動自転車は、最長70km走れる!、とか最高速度50km/h!とかではなく、必要最小限の電動アシスト自転車という発想のほうが、ターゲットに寄り添っていると思います。