「凧が引っ張る船」と「凧が引っ張る車」をご紹介しました。

船を引っ張る凧、風力の活用事例
風力は、総合的に試算すると最も安上がりなエネルギー源だそうです。(Wind power is cheapest energy, EU analysis finds ) 海の上では古来から風力を使った大小の帆船が活躍してきましたが、内燃機…

車を引っ張る凧、風力の活用
凧で船が引っ張れるのなら、車だって、、、 風力だけで、オーストラリア大陸4800km横断に成功した車! https://youtu.be/s6bU43RCIVw まさか凧だけで?? Wind Explorerは、電気自動車。夜間に組…

凧を使った風力発電システム=凧力発電は世界中で様々なアプローチで開発されています。

中でも注目株は、あのGoogle。
2013年に凧力発電のベンチャー企業Makaniを買収したGoogleは、Googleの研究機関「X」で「Energy Kite」を開発中です。

Makani


風は一般的に高度が高いほど強く吹きます。地表面は摩擦があるのでどうしても風の力が弱まるからです。そこで風力発電は、より高いところでたくさん風を受けるために設備が巨大化します。

風車の巨大化
出典:Makani

Enargy Kiteは、風車から凧へとアプローチを変えました。より高いところで凧をグルグルまわせばいいじゃないか、という発想です。

エナジーカイト
出典:Makani

風車に比べて、何倍も高いところの風を捕まえることができ、設備が格段に小型化されています。強風時には凧は地上に格納されます。


Enargy KiteのプロジェクトMakaniは、2015年後半に30人を超える様々な職種の求人を行ったようです。事業化が近そう。

Makaniとはハワイの言葉で「風」。
Enargy Kiteの実証試験場はハワイにあります。