世界の中の日本のポジション。

私はこう考えます。

「えたいの知れない国」

戦略的に「えたいの知れない国」であったほうが、敵から攻めこまれにくい。こう攻めればこう反応するはず。と相手に簡単に読まれるようでは、戦争放棄している日本は極めて危険。

そもそも戦争放棄という憲法を持っている事自体が、とっても「えたいの知れない国」感が出ています。戦争放棄しているくせに、強大な自衛隊組織を保持し、バックには怖いお兄さん=アメリカの存在をチラつかせています。

憲法学者が99%違憲だと考える法案を、首相自ら強引に通そうとしていることも、えたいが知れません。

“Why Japanese People???”

と言わせておけばいいのです。

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日本の国旗



お隣中国も、共産主義であるはずの共産党一党独裁でありながら、資本主義を積極的に取り込んで貧富の格差が拡大している「えたいのしれない国」です。

それに比べてアメリカなんかは、けっこう分かりやすい国なのかもしれません。

この「えたいの知れない国」感の演出は、微妙なバランスの上に立たざるを得ません。アメリカとの関係、アジアとの関係、近隣でじわじわと日本の領土に攻め込みつつある中国と韓国との関係、北朝鮮の動き。

外から見てわかりにくいほど、有利なのです。

 

近隣諸国との関係は近所づきあいに似ていると思います。
せっかく苦労して手に入れたマイホームの近くに、とんでもない一家が移り住んでくることもあるでしょう。そんなとき、すぐさま真正面から戦闘態勢に入る。ということは近所づきあいにおいては考えられません。かといってやられっぱなしというわけにもいきません。仲間づくりも大切です。でも近所を二分する派閥抗争にまで発展させたくありません。また近所の中であまりにも自分のスタンスを明確にし過ぎると、思わぬところから矢がとんでくるかもしれません。どこかお互い手のうちはさらけ出さずに、近所づきあいというものは成立しているものではないでしょうか。

 

戦争放棄というユニークな宣言を守りながら、えたいの知れなさをどんどんアップしていくことが、世界の中の日本のユニークなポジションだと私は考えます。