2002年イギリス、ポッターズバー駅構内で
起きた列車脱線転覆事故は、
7人が死亡、76人が重軽症という、
大惨事になりました。

原因は、ポイントのナットの緩み

整備点検で発見できるはずの
ナットの緩みが、
手違いで見過ごされた結果でした。

 

2007年イギリス、カンブリアで
豪雨の中、時速150kmの列車が脱線。
1人が死亡、5人が重傷。

原因は、またもや線路のナットの緩み

 

実は2002年の事故のとき、
イギリスのBBC放送は、
日本に「絶対に緩まないナット
があることを紹介していました。

イギリス国内では、

「なぜ日本の絶対緩まないナット
採用しないのか?」

と疑問の声が上がり、

最初の事故から5年たって、
ようやくイギリス鉄道は、
日本の絶対に緩まないナットに、
全面的に交換しました。

 

絶対に緩まないナット

かっこよくないですか!

世の中に絶対はない。

という言葉がありますが、
このナットは絶対に緩まないのです。

広島大の教授が科学的にその効果を実証し、
論文がアメリカ機械学会で発表され、
世界から注目されました。

 

そのナットの名は、

ハードロックナット

といいます。
実にいい名前ですね。

この会社はカンブリア宮殿にも出た、
ハードロック工業。
知っている方も多いかもしれません。

ナット 出典:ハードロック工業

東大阪のエジソンとも呼ばれる、
若林克彦社長が創業した、
従業員50人の中小企業です。

 

次回は、オリンピックにも関わる
ハードロック工業のことを、
もう少し掘り下げてみます。