高くて旨いハーゲンダッツ。

旨さの秘密は、まずは乳脂肪分の高さです。
ハーゲンダッツバニラの乳脂肪分は15%。
さらに空気含有率が20%以下なので、舌触りが滑らかで濃厚です。

これと対極にあるのが、安くて爽やかロッテ爽。

爽バニラの乳脂肪分は0%。
空気含有率は非公開ですが、70~80%。
さらに微細氷を混ぜ込んで、シャリシャリ感を高め、口溶けよく仕上げています。

コンビニでハーゲンダッツを持ち上げたあと、爽を持ち上げてみてください。あれっ?というくらい軽く感じるはずです。爽は半分近くが空気なんですね。

そもそもこの二つは、同じコンビニのアイスケースに並んでいますが、アイスの分類からすればまったくの別物。

JAS規格によれば、

アイスクリーム:乳脂肪分8%以上
アイスミルク:乳脂肪分3%以上
ラクトアイス:乳脂肪分3%未満

牛乳の乳脂肪分が3.5%程度ですから、ラクトアイスは牛乳以下ということになります。

また、アイスクリームはさらに分類されており、

スーパープレミアム:乳脂肪分12%以上、空気含有率20~30%
プレミアムアイス:乳脂肪分10%以上、空気含有率70~80%
アイスクリーム:乳脂肪分8%以上、空気含有率70~80%

という基準があります。

ハーゲンダッツはスーパープレミアムの中でも空気含有率を20%以下に押さえているので、最上位のアイスクリームといえます。

ハーゲンダッツバニラ
出典:ハーゲンダッツ

 

ところでハーゲンダッツはどこの国のアイスか知っていますか?

Häagen-Dazs

aに点々がついているから、きっとヨーロッパ。
コペンハーゲンのあるデンマークかなぁ~???

な~んて思ってないですか!

答えはアメリカ。

ネーミングは完全にマーケティングを考えた造語。デンマーク産の乳製品がよく知られていたアメリカで、ヨーロッパの職人技と伝統を連想させる言葉を創りました。

1997年に不当な価格統制で独占禁止法違反の勧告を受けて以来、たまにスーパーで安売りを見かけるようになりました。この夏、スーパーで安売りを見かけたら冷凍庫にストックしておきましょう。