泡が細かい炭酸水に添加されている塩化カリウム。死刑にも使われるこの薬剤は、血管に直接注入すると心臓が止まりますが、口から微量含んでもなんら問題はありません。もともと海水にも含まれる成分ですから当たり前です。

これと似たようなハナシはたくさんあります。

コンドロイチンは関節痛に効くか?
効きます!
ただし、関節に直接注入した場合に効果があります。

ひざ痛

コンドロイチンは軟骨などに存在して、潤滑剤のような働きをする成分です。ですから足りなくなったら補充するという考え方は、医学的に認められています。つまりコンドロイチンは医薬品です。

足りなくなったら補充
医薬品

ここだけ取り出しておかしな誤解を招くような健康食品があります。コンドロイチンを口から入れて、そのまま関節に届くことはありません。ですからコンドロイチンを飲む処方薬は存在しません。コンドロイチンは食べても安全なので、口からいれる場合は単なる食品なのです。

ただコンドロイチンを飲んでまったく関節痛に効かないか? というとそんなことはありません。昔から「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでけー」と言えば、赤ちゃんが泣き止んだではありませんか。医学的にどうのこうのとか、科学的にどうのこうのとか、そんなことより、痛みが軽減するのなら、それは純粋で素直なヒトには立派な療法です。

食品添加物はできればないほうがいいと思っていますが、ネズミに大量に投与したらガンになった、ということだけで必要以上に怖がることもないとも思います。ものごと表も裏もあります。どちらもわきまえた上で、極端な結論に引っ張られないようにしたいものです。