歌がうまい人は、音程がいいですよね。
どんなに技巧をこらしても、
音程がピシッと定まっていないと、
上手には聞こえません。
音符と音符の間の微妙な音程の表現さえも、
歌のうまい人は、
出そうとしている音程のコントロールが
できています。
では歌のうまい人は、
絶対音感があって、その音感通りの
音を出すことができるから、
音程がいいのでしょうか?
そうではありません。
音程がいい人というのは、
実は「耳」がいいのです。
正確にいうと、
自分が出そうとしている音程と、
耳から聞こえる音程の、
ズレを感知できる人。
ということになります。
さらに、ズレた分を喉の動きや、
吐く息の強さ、口の開きなどを
変化させて修正する能力が長けて
いる人です。
自分が出した音を耳でフィードバックして、
差分をつねに補正しながら、音を出して
いるのです。
この補正の仕方は、
フィードバックで安定するスマホの充電器
と同じ仕組みです。
商品を改善するフィードバックループには、
顧客の声を適切に聞く「耳」、
自分たちが提供したかった「ベネフィット」、
そのズレを感じる仕組み、
ズレを補正できる組織的活動
が必要ということになります。
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