山本太郎氏が参議院東京選挙区で当選しました。
立候補した時点では圏外でしたが、
65万票以上を集め、定員5名のうちの4番目と
堂々の結果。

マスコミ批判をして、
マスコミからシャットアウトされたなかでの、
この結果は、
直接有権者とつながる方法、
つまりは直販のお手本になります。

山本太郎氏の選挙演説をYouTubeでご覧になった
方も多いと思います。

山本太郎【魂】の演説!

彼の演説、うまいです。

注意深く見ていると、
二重プロセスモデルのシステムⅠとシステムⅡの
使い分けが巧みです。

こちらの動画をご覧ください。

山本太郎男泣き(5分の映像)

 

福島の男性の言葉、
「くやしいんだ。代々農業をしてきたが、もうこの土地では
なにもつくらない。食べさせない」

を引用して、自分も「くやしいんですよ」

と何度も言っています。

最初の「くやしいんだ」がシステムⅠ。
それに続く、なぜ男性がそう決断したかの理由がシステムⅡ。
そして自分も「くやしいんですよ」とシステムⅠで締める。

よく、「あの人の演説は説得力があるね。」

なんて言いますが、実は論理的な説得力ではないのです。

選挙演説

ヒトの感情に直接訴える技法を、
ある程度の論理が下支えしているのです。

言葉で伝えるときに、完全に論理的に穴がない
伝え方はできません。

それができるのは数学の世界です。

数学のように破綻のないスピーチに、
共感する人はまれです。

演説者の「信じること」のどこかしらに、
自分の感情が揺さぶられ、
共感、共鳴したときに、
説得力を感じるのです。

直販はお客様と直接つながる販売方法です。
ネット広告を見た一瞬、
販売サイトを訪れた一瞬
が最初の勝負です。

システムⅠ -> システムⅡ -> システムⅠ

この順番が大切です。