袋麺の日清焼そばが発売されたのは1963年。世紀の大発明チキンラーメンの発売1958年から5年後でした。日清の研究者がチキンラーメンをフライパンに入れて火をつけたまましばらく席を離れてしまい、水分が蒸発してこげたチキンラーメンを見て焼そばにすることを思いついたのがきっかけです。子供の頃家で食べる焼そばといえば、この日清焼そばでした。

日清カップヌードルが1971年に発売され、1974年にはエースコックがカップ焼そばバンバンを発売します。容器はカップヌードルと同じ形でした。翌年、四角く平べったい容器のペヤングがまるか食品から発売。いよいよカップ焼そばの時代が幕を開けました。

そして日清は1976年、満を持して日清焼そばU.F.O.を発売しました。容器は円形の平型。ピンクレディーのUFOとタイアップして爆発的な人気を得ました。当時のシェアが60%以上。



日清焼そばU.F.O.は、

U=うまい、F=太い、O=大きい

だそうです。大阪の会社らしいネーミングですね(笑)

焼そばUFO
出典:日清焼そばU.F.O.

 

近年、U.F.O.、ペヤング、一平ちゃんが全国シェアを分けあっている状態です。関西ではU.F.O.の圧勝。関東ではペヤングの圧勝です。一平ちゃんは全国的にまんべんなくシェアを持っています。

 

このように3社が拮抗した状態でペヤングが半年間不在になりました。その間、ペヤングの牙城を一平ちゃんが奪うと予想されていました。しかし昨年11月にペヤングを1個以上買った人のその後の購入行動を追いかけると、他のカップ焼そばの購入量が増えなかったという結果になりました。つまりペヤング好きは、半年間カップ焼そば自体食べるのを我慢していたことになります。

再開後のシェアの動向はまだわかりませんが、ペヤングが大きくシェアを奪われるということはなさそうです。