カリスマとは超自然的、超人間的、非日常的な能力が備わっていると認識される人のことをいうそうです。そんな人に私は会ったことはありません。

でも、権力や権威以上の素晴らしいなにかを持っている人。ということであれば会ったことがあります。

たとえばソニーの創業者のひとり、盛田昭夫。

カリスマの語源はギリシア語で「神から賜った能力」という意味だそうです。盛田昭夫という人のことを知れば知るほど、そのカリスマ性は神が与えた先天的なものではなく、盛田昭夫が努力した結果自然と身についた後天的なものだと私は思います。

そういう意味で盛田昭夫は私たちの希望です。

カリスマという言い方は、西洋的な一種のあきらめかもしれません。ヒトは努力しても神には絶対になれないというあきらめ。日本では努力すれば神にも仏にもなれます。そのへんの神社で祀っているのが元はヒトだったり、即身成仏という言葉があったりします。将棋の駒みたいにあるところに到達すると、裏返しになって仏になれます。ちょっといいことをすれば神対応と呼ばれます。

カリスマというワードは日本の文化にはなじまないのかもしれません。