ブルー・オーシャン

2005年に出版された『ブルー・オーシャン戦略』という本が、ビジネスマンの間で流行ったので、いまだによく使われているカタカナワードです。

競合ひしめく激戦区がレッド・オーシャン。
競合がいない未開拓市場がブルー・オーシャン。

血を血で洗う赤い海を泳ぐより、
誰もいない青い海で泳いだほうが気持ちいいよー!

ということをお勧めする戦略です。
そりゃーそうに違いない。
でも言うは易く行うは難し。

ですからこの本には、どうすればブルー・オーシャンを見つけて、そこで事業を成功させることができるかが、丁寧に書かれています。書かれたとおりに血眼になって必死にやれば、成功の確率は格段にアップするでしょう。たとえば、0.01%が10倍の0.1%になるかもしれません。

でも血眼になる人はめったにいないんですね。

そもそも血が嫌いで、血を避けたいのが目的なので、自ら血を流したくないというのはわかる気がします。ということでブルー・オーシャンというワードは、本の表紙のような気持ちよさそうな広い海のイメージだけが先行してしまい、そのフレームワークの実践にはあまり触れられない、という悲劇が現場のあちこちで起きることに。

blueoceanstrategy
出典:BlueOceanStrategy.com



ブルー・オーシャンを探す旅は、茨の道なのです。

ブルー・オーシャン戦略では、差別化戦略と低コスト戦略を両立させます。ユニクロ、IKEA、QBハウスなどがブルー・オーシャンの事例です。この3社の名前を見ただけでもブルー・オーシャンにたどり着くのがいかにたいへんかがわかります。さらにブルー・オーシャンを維持することもまた、さらなる努力が必要です。

ブルー・オーシャン戦略のフレームワーク、アクション・マトリクスと戦略キャンバスは、現状のビジネスからの変革思考ツールとしてたいへん優れています。またの機会に解説します。

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