このコマーシャル見たことありますか?



 

焙煎にんにく
出典:日本食研の焼肉のたれ、
晩餐館 焙煎にんにく
http://bansankan.jp/p_niniku/

 

ちょっぴり高い、
そのぶん旨い。

 

絶妙なコピーですね。

商品の価格設定を考える時、
このコマーシャルを思い出してみてください。

 

・自信のある商品か?
・競合に対して強みはあるか?
・ターゲットへの照準はあっているか?

もしこの三拍子そろっているのなら、
競合商品よりも安くする必要はありません。
たとえ競合がシェア50%以上のガリバーだとしても。

 

パターンA:
ブランド力がない、知名度が低い、
だからその分、競合よりも安くしなければ買ってもらえない。

パターンB:
商品に自信はある。
さらに価格も安ければ、爆発的に買ってもらえるはず。

おおむねこのふたつのパターンの思考に陥ります。
でもお客さんは実際には、こう考えます。

「安いね。やっぱり小さな会社だから質も低いのかな」

価格を下げることが逆効果になります。

 

2013年のソフトブレーン・フィールドの調査によると、日本の焼肉のたれ市場は、上位10ブランドで75.5%を占めています。

1位:エバラ 黄金の味
2位:キッコーマン わが家は焼肉屋さん
3位:エバラ 焼肉のたれ

6位:モランボン ジャン
となっており、10位以内に日本食研は入っていません。

この激しいシェア争いのなかに、価格競争で入り込んでも撃沈するのは目に見えています。同じ価格でどんなに質を高くしても注目をあびることはないでしょう。

ちょっぴり高い、
そのぶん旨い。

高いぶん、いい材料を使っていることを暗示しています。
「ちょっと試してみるか」となります。
一度でも試してもらえれば、あとは商品力の勝負に持ち込めます。
シェアが低ければ、そのチャンスさえないのです。

このコピーの秀逸さがおわかりいただけると思います。

このコピーはどんな分野、商品でも応用できます。
一度試してみてはいかがですか?

もちろん、自信のある商品あってのハナシです。