AppleがついにApple Watchを発表しました。

クパティーノのイベント会場で、
iPhone6とApple Payの発表のあと、
ティム・クックがOne more thing…
として、思わせぶりに発表したのが、
Apple Watch。

そのわりに、うぉ~!!というような
うなるような興奮に包まれる瞬間が
訪れることもなく、
淡々と発表が進んでいったように思います。

 

事前に予想されていたアイテムだったことも
ありますが、私はターゲットが絞りきれて
いないことが、その要因だと思っています。

それを端的に表しているのが、
3ラインナップ構成です。

1.Apple WATCH
2.Apple WATCH SPORT
3.Apple WATCH EDITION

いよいよアップルも大企業の発想に
染まりました。スティーブ・ジョブスなら、
こんな切れ味のなまった発表は
しなかっただろうな。と思います。

デジタルクラウンというユーザーインターフェースの
コンセプトはさすが、ジョナサン・アイブ。
ディテイルにもアップルらしいこだわりを
感じます。

しかしスマートウォッチは、
いまだに、各社がターゲット模索中。
それにならってアップルも、
ターゲットを絞り込んだ商品開発は
できなかったようです。

だから、
ほらこんなときでも、ほらこんな場所でも、
いろいろな人向けに、バリエーション
たくさんご用意しました。
カスタマイズもできまっせ。
というプレゼンになりました。

 

案の定、Apple WATCHについては、
熱い議論が巻き起こる様子はなく、
どこかみなさん様子見の
コメントに終始しているようです。
ぞっこんの味方がいるわけでもなく、
強力な否定派もいない。
そんな状態です。

 

私の考えるApple WATCHのターゲットは、
ズバリ、

ポケットのない人

です。

ポケットのある人は、スマホを持ち歩けます。
ポケットのない人にスマホを渡したら、
本当に困るでしょう!

 

昔トライアスロンをやっていた頃、
ラップタイムを測る時計が
必需品でした。
自転車にはサイクルコンピューターが
ついていました。
そしてとても欲しかったものは、
ハートレイトモニターでした。

Apple WATCHはそのすべての機能が
一体化しています。おまけに地図まで
ついています。
(ああ、でもスイムには使えないのかああ)

 

ポケットのない人は、多少デザインが
腕時計っぽくなくても、
機能が使いやすいことを重視します。
ポケットのない人は、財布も持てません。

ポケットのない人

と絞り込むことで、デザインも機能も
もっと絞り込んだ尖ったメッセージを
出すことができます。

 

アップルには、
ポケットのまったくないスタイリッシュな
服を身にまとったモデルが、
キビキビとApple WATCHを使いこなす
イメージを出して欲しかった。

ファッションからポケットをなくす
くらいの勢い。
ポケットからスマホを出して
画面を覗きこむなんて、もうダサいよ。と。

 

Apple WATCHを身につけて、
颯爽とデモに登場したケビン・リンチは、
ポケットいっぱいのジーンズで
登場しましたね。

kevinlynch

スマホでええやん。

 
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