Apple Watch、若者女子50人中「買う」は0人…衝撃的な関心の低さ露呈
http://biz-journal.jp/2015/04/post_9626.html

こういう釣り記事に、わざわざ突っ込むのもハシタないのですが、衝撃的なのはソコではありません。

東京・渋谷、原宿で10~20代の女子50人に街頭インタビュー

(2)Apple Watchを買う予定はありますか?
・必ず買う…0人

(3)ちなみに使用しているスマホは?
・iPhone…42人
・その他(Androidなど)…8人

 

ターゲットではない集団に「買うか」「買わないか」と尋ねて、「買う」が0人というのは、不思議でもなんでもありません。

渋谷、原宿の10~20代女子の84%がiPhoneというのが、私には衝撃的です。50人とサンプルは少ないですが、この結果は、電車の中で見かける割合の感覚値とほぼ相違ありません。女子のiPhone6増えたなぁ、と思っていましたがホントにココまでとは!

私はiPhone5を使っていますが、そのカチッとしながらスベスベした感じは今だにお気に入りです。スティーブ・ジョブズがいなくなり、iPhone6の角が丸くなって、Appleのフェーズが変わったんだなと寂しい想いでした。

iPhoneは日本でキャズムを超えました。そしてiPhone6は日本のレイトマジョリティーを攻略しました。

レイトマジョリティーとはどんな人?
それはこの記事の街頭インタビュー動画、冒頭を見ればわかります。



冒頭の女子が「Apple Watch興味ある?」と聞かれて、こう答えています。

「みんなが持ってたらやっぱ欲しくなっちゃうかも」

 

電車の中で、まわりに持ってる人が増えたなぁ、と感じ始めると欲しくなるタイプです。「やっぱ」と「かも」にレイトマジョリティの特徴がよく現れています。「やっぱ」だから、どこか他人からの影響に左右されやすく、「かも」だから、明確な意志はありません。友だちに勧められたり、店員さんに背中を押されると行動に移します。

でもAppleはレイトマジョリティーだけを顧客にするほど、落ちぶれてはいません。スティーブ・ジョブズの魂は、Appleをアーリーアダプター攻略へと掻き立てます。それがApple Watch。

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Apple Watch

流行るかどうかなんて関係ありません。
これをやることがAppleの魂そのもの。
iPhone6で満足して立ち止まっているわけにはいかないのです。
それがティム・クックの技術経営判断です。

Apple Watchがレイトマジョリティーを攻略している時、Appleは次なる珍妙なデバイスにチャレンジしていることでしょう。