芥川賞、10万部売れれば大成功と言われています。
その根拠はなんでしょう?

ばんざい男の子

ピース又吉の『火花』を例にとると、

定価:1,296円(税込)

製造原価(印刷、編集):20%
販売管理費:20%
印税:10%
取次卸:10%
書店:20%

出版社利益:20%

※各割合は筆者の推定

10万部売れたら、出版社の利益は約2600万円。
芥川賞の選考費用や授賞式などの経費が1000万円かかる
と言われていますので、これならお釣りがきます。
約4万部売れれば、トントン。
実際芥川賞作品は通常5万部程度なので出版社としてもギリギリですね。

しかし、『火花』は格が違います!

まだまだ途中段階ですが124万部とすれば、
出版社の利益額は、約3億2千万円になります。

今回の芥川賞・直木賞授賞式は、いつもより盛大に行われるかもしれませんね。