次の2つの部品は、同じ構造です。
自動車に必ずついている部品
これがないと危険です。
ほとんどの掃除機についている部品
これがないと、いちいち不便です。
さてこの部品はなんでしょう?
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答え:
巻取り機(=リトラクター)
(シートベルト用、掃除機コード用)
確かに、引っ張られ感が同じですね。
出典:ケルン・リーバース株式会社
どちらも、ゼンマイばねを基本構造としています。
巻取り式メジャーと同じですね。
引っ張ると、ゼンマイばねが引き伸ばされ、
元に戻ろうとする力で、シートベルトや
掃除機コードが巻き取られる仕組みです。
シートベルト向けスプリングで
世界ナンバーワンのシェアをもつのが、
ケルン・リーバースというドイツの会社です。
1888年創業で、
もともとは時計用の精密スプリングの会社でした。
1960年代半ばから、シートベルト用の
スプリングの生産を開始。
いまではそのシェアは80%にも達しています。
ところで、掃除機の巻取りコードに、
赤いテープと黄色いテープが巻いてある
のを見たことがあると思います。
赤いテープは、
「これ以上は引っ張らないで!」
の意味ですよね。
では黄色いテープの意味は?
「そろそろ終わりですよ」
の意味ではないんです。
全く逆で、
「これ以上引っ張って使ってね」
の意味です。
なぜなら、短く引っ張っては巻き取る
ということを繰り返していると、
巻取り機の中でコードが絡まることが
あるのです。
そんなときは、黄色いテープ以上に
引っ張ってから、巻き取ると、
絡まりがとれて、きれいに
コードが巻き取られます。
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