昨日の、

決定版!筑紫もちと桔梗信玄餅と信玄餅、えっ?どういうこと?

では、

どこが元祖なのか?

というややこしい話をしましたが、
買う方からすれば、そんなことはたいした問題ではなく、

うまけりゃええやん

の一言で決着です。

そこで知名度のある2強、
筑紫もちと桔梗信玄餅のおいしさを比べてみましょう。

筑紫もち箱

審査委員長は、どちらも食べたことのある
うちのかみさん
です。

まずは、成分を比較してみましょう。

 

山梨:桔梗信玄餅

砂糖、水飴、黒蜜、餅粉(国産100%)、
黄名粉(国産大豆100%)

福岡:筑紫もち

[黄な粉もち]グラニュー糖、餅粉、水飴、麦芽糖、
黄な粉(大豆)、トレハロース、乳化剤、
(その他、乳由来原材料含む)
[黒砂糖の蜜]黒砂糖、液糖、水飴

 

これは、勝負あったぁ!!!

桔梗信玄餅の圧勝ですね。
国産100%の餅粉と黄な粉が光ります。
トレハロースとか乳化剤も入っていません。

グラニュー糖と麦芽糖でなく、
「砂糖」とひとこと書いてあるのも潔い。

これは間違いなく、桔梗信玄餅の方が、
うまいでしょう。

 

では、審査委員長、
結果を発表してください。

 

 

優勝!
筑紫もち!!

 

えええwwwww?

審査委員長!
いつも素材にはこだわる。
と言っていたじゃないですか?

スーパーで買物するときも、
いつもまずは裏を見て、
添加物とか少ないものを吟味
してたじゃないですか?

やっぱり国産が安心!と、
納豆は国産大豆のものしか、
買わないじゃないですか?

 

審査委員長!
どうしてなんですかぁwww?

 

「筑紫もちのほうが、
なつかしいっちゃんねぇ」

 

がーん!
それだけの理由!?

[審査委員長の講評]

筑紫もちの方が、ふわっと柔らかい。
これが私が食べていた食感。
桔梗信玄餅は、やや硬かった。

 

実は、どちらも

人にあげるお土産

というのが、重大なポイントです。

 

福岡や山梨で購入したお土産は、
どんなにがんばっても、数時間以上
してからお土産として、
誰かに渡されます。

口に入るのはさらにそのあとです。

桔梗信玄餅は、出来立ては、
おそらく圧倒的においしいのです。
食感もやわらかいのでしょう。

事実、審査委員長は、
山梨で食べた時は、おいしかった。
と述べています。
(そんなこと、よく覚えてるな > 審査委員長)

一方の筑紫もちは、
さまざまな成分の効果もあり、
数日たっても、やわらかいままなのです。

ですから、審査委員長が、
故郷福岡で食べた食感が、
そのまま、お土産として食べても、
再現されるのです。

 

これは、
直販がぶつかる典型的な壁
のいい例です。

 

材料にこだわって「いいモノ」を
作ったのに、
なぜ、おいしい。
と言ってもらえないのか?

高度な技術を駆使して「いいモノ」を
作ったのに、
なぜ、買ってもらえないのか?

 

もしかしたら、
その「いいモノ」が、

どんな人に、
どんな使われ方(食べ方)をされて、
その人が何にこだわっているのか?

という観点が、抜けている。
または、間違っている。

という可能性があります。
そこを再度検証することです。

 

その方法は、
是非過去のブログを参考にしてください。

お客さんの本音を探る、消費者インサイト
ここがチャンス!メンタルベネフィット
使えるフレームワーク、STP、ターゲットを絞る

などが、入り口として最適です。

 

では、審査委員長の結論が、
大勢の人に参考になるのでしょうか?

これには、

おいしいかどうか

という個人の感覚で判断されるような、
評価方法についての、
考察が必要です。

このあたり、主観評価については、
私は専門家ですから、
次回からわかりやすく説明します。