珍しいスタイルの行商

ダンボール箱を3箱持って、歩いています。

「こんにちは、おいしい果物いかがですか?」
「これはねえ、珍しい果物なんですよお」

といって、大ぶりの洋ナシのような果物を、
私に手渡そうとする。

警戒心マックスの私は、その手にはのらず、
「一個いくらなんですか?」
と聞いてみる。

「いつもはひと箱7000円なんですけど、
今日は特別に4200円でやってます」

って、7個しか箱に入ってないから、
一個、600円!!
高っ!

「もっと安いのはないの?」

と聞くと、

「今日はお正月用を持ってきてるんで」

で、2箱目は、9個7200円の、
オレンジとみかんを掛け合わせたもの。
これも一個手渡そうとする。

3箱目に、10個2100円のリンゴが
出てきました。
これも一個手渡そうとする。

 

結局1個いくら?という質問には、
すべて、ひと箱いくら。という答えでした。
そして必ず一個手渡そうとする。
なにかとめんどくさいお兄さんです。

最終的に210円のリンゴを一個買いました。

なかなかうまいリンゴでした。
モノは悪くないようです。

りんご

昔、家の前に車で来た焼き芋屋さんから、
焼き芋を買ったら、
それから毎日、夕方になると、
家の前にくるようになったことがありました。

でも、リンゴ一個のせこい客の家には、
二度とこないでしょうね。

 

若いのに頑張っている。
どうやら、お得意さんが近所にいるようです。
スーパーでは見かけないような珍しい果物だから、
おいしければ値段なんて関係ない。
と思える人がターゲット。

 

行商は直販の原点ですね。