1月3日の有楽町の火災は、水槽の電気配線ショートが
原因だったようですね。

水槽

これは家庭でも起こりうることです。

今一度、家のテーブルタップやコンセント周りを
見直してみるといいと思います。

 

家庭でも事業所でもブレーカーがあります。
ですから、もろにドカンとショートしてくれれば、
ブレーカーが落ちて、大事にはいたらないのです。

問題は、ごくわずかにショート状態になる場合です。

 

たとえば、ひとつのテーブルタップに電気ストーブと、
ドライヤーを同時に使うなど、一時的にテーブルタップの
許容電流を超えて使うことがあります。
一度や二度ではなんでもありませんが、毎日繰り返すうちに、
テーブルタップの内部の樹脂がもろくなってきます。
そのうち一部が半分焦げたような状態になって、
ちょっとした衝撃で欠けができます。

それによってテーブルタップ内のコードの位置関係が変わり、
熱を持つ部分と導線をくるむコードの被膜が接触。

さらに繰り返すうちに被膜も固化してもろくなり、
2本の導線が近い位置にあって、その間に炭化した
樹脂があるような場合、わずかに電流が流れ始めます。

これがさらに熱を発生させ、温度上昇を加速させます。

運悪くブレーカーが落ちない程度の電流が流れ続けると、
そのうち熱量が加速的に増加して、発火にいたります。

 

怖いですね。

 

また、
水槽があったとのことで、水による漏電も考えられます。

これはトラッキング現象と言って、
コンセントにほこりがたまり、水槽周りの湿気がそのほこり
を湿らせて、わずかな電流が流れ始める現象です。

これも条件が重なると火災に至ります。

 

ところで、

水は電気を通す。

というのが一般的な常識です。
でもこれ実は科学的には正確ではないのです。

純粋な水、純水はほとんど電気を通しません。

水が電気を通すのは、塩素などのイオンが電子の
運び屋になるからです。
純水もごくごくわずかながら、水素イオンと水酸化物イオンが
電離しているので、電気をまったく通さないわけでは
ないのですが、ほとんど通さないといっていいのです。

 

日常的に扱う水は、
なにかしら溶け込んでいますので、電気を通しますから、
気をつけましょう。