長く続く老舗には、共通した特徴があります。
伝統と革新の両立です。

守るべきものは守りながら、時代に合わせて変化をし続ける。

 

では何を守り、何を変えるのか?

守るべきものは、理念であったり、
創業の精神であったり、
商品の形としては直接現れないものです。

たとえば、時代に合わせて変化し続ける。
という理念も、守るべきもののひとつです。
創業1673年の玉乃光酒造も守るべきもの、
「品質第一主義」
を守りながら、
時代に合わせて変化してきました。

玉乃光 出典:鎌倉文士と玉乃光

明治維新のあと、早くから純米酒を追求していた
九代目は、毎朝蔵に入り、品質改善を繰り返しながら、
一方で、掛け売りが当たり前だったときに、
現金商売にこだわるという、優れた経営感覚も
ありました。現金なら酒樽の寸法を大きくしまっせ。
という、城南電気の宮路社長のような発想を、
100年以上前にしていたわけです。

1964年には、
アルコール、ブドウ糖、防腐剤を入れない
「無添加純米清酒」で、業界の常識を覆し、
本物志向の顧客に愛されました。

1969年からは、直営店を首都圏に展開しました。
直営店によって、顧客とダイレクトな接点を持つことで、
さらに、本物志向を徹底していきました。

備前雄町米の復活や有機肥料100%の契約栽培米使用
などの、原材料へのこだわりです。
その玉乃光のホームページに、
一色そば(閉店)の店主を見つけました。

鎌倉文士と玉乃光

お店の写真がなつかしい。

リンク先が切れていたので、こちら↓↓↓をどうぞ。

玉乃光に合う肴(日刊スポーツ)

http://www.nikkansports.com/special/tamanohikari/tokyo_sakana02.html