前回は、日本のプレミアム層向けに制作された、
WEBコンテンツとペルソナを分析してみました。

スカイライン上質の走り_s

外向きのターゲットと内向きのターゲット

 

新型スカイラインについて、もう少し調べてみると、
今回の商品企画マネージャの発言のからくりが、
見えてきました。

■北米のプレミアムセダン
インフィニティQ50の月間販売台数 4000台以上
競合は、ベンツ、BMW
中国市場もにらむ。
北米主導で開発。

■同じ車体の
日本の新型スカイラインの月間販売目標台数 200台
インフィニティのバッジ
エンジンはベンツから調達

 

これを見ると、この車体の本当のターゲットは、
北米市場であることは明白ですね。
つまり商品企画、商品開発は、北米主導で、
北米マーケットにおけるターゲティングに基いて、
開発されたインフィニティというブランドの車体です。
現に開発したのはインフィニティ事業本部。

つまり日本市場は、はなから相手にされていない。

それでもモデルチェンジの商品企画開発と
月間200台売るための販促活動は必要です。
大手広告代理店の出番です。

産経ニュースの記者に、
ターゲット層は?
との質問に、
日本市場はターゲットではありません。とは口が避けても、
言えないので、そこで頭に思い浮かんだのが、
広告代理店と練り上げた、日本市場向けの広告のための、
ペルソナだったわけです。

なんだか、スカイライン、という伝統ある日産のブランドが、
かわいそうな気がします。

新型スカイラインフォト_s

出典:日産スカイライン フォト