旅先でちょっとだけ塩が必要になり、
スーパーへ。

500g100円なんてのも、
ざらにあります。
これ買っても、持って帰るのが重いし、
残りを捨ててしまうのはもったいない。

とスーパーの棚の前でしばし腕組み。

ふと、瓶入りの食卓塩が目に入りました。
昔からある懐かしいデザイン。
家では随分前から使わなくなりました。

食卓塩
出典:食卓塩100g(塩事業センター)

瓶入りは高かろう。

と思ったら、なんと「68円」の値札。
安売りしているわけではありません。

そういえば、家のさらさら塩用の容器が、
少々くたびれていたので、
ちょうどいい!と購入。
そういえば、そのくたびれた容器は、
100円ショップで購入したものでした。
中身が入っていてそれより安いとは!

 

食卓塩は、公益財団法人塩事業センターの
商品です。
何年か前に民主党に仕分けされそうに
なっていましたね。
塩事業センターの売上は非課税。
だからエブリデイ激安価格なんですね。

シェアは4割あるそうですが、
本当でしょうか?
スーパーには様々な塩が並んでいて、
塩事業センターの塩が4割を占めて
いるようには、思えません。

1997年に塩の販売が自由化
されましたが、
国の塩事業は塩事業センターが
引き継いでいます。
天下り先で不要。との声もあります。
東北の震災で、
はじめて塩事業センターが備蓄して
いた塩が役だったこともあり、
すぐになくすというわけにも
いかないようです。

 

料理はバランスで決まる。

と思っています。
そのバランスの中で
最も重要なポジションが塩です。
塩は塩分の調整だけでなく、
味の決め手でもあります。
いろいろな塩を使い分けると、
同じ料理がまるで違う味に
変わります。

一度に大量に使うわけではないので、
少々高くても、
美味しい塩を選びたいですね。

味の決め手としては、
なかなか使いにくい塩事業センターの塩は、
おそらく自然淘汰されていくと思います。
非課税でどんなに価格差で有利でも、
舌の肥えた消費者には選択肢外なのです。

TPPが成立したときの、日本の農業の戦い方も、
同じような考え方になるでしょう。