JR東京駅一番街に出現した、

義理チョコショップ

年間39億円のブラックサンダーを販売する、
有楽製菓の、バレンタイン攻略店舗です。

ブラックサンダー 出典:お菓子界の小さな巨人 ブラックサンダー
キャッチフレーズが、

一目で義理とわかるチョコ

すばらしいキャッチフレーズですね。

 

コンビニの低い棚に必ず置いてあるブラックサンダーも、
バレンタイン商戦にはさっぱり無縁でした。

一個30円の児童向け駄菓子。
だから置いてある棚も低い。
バレンタインで棚を変えたり、
パッケージを当たり前に変えたところで、
既存のバレンタインチョコに勝てるわけがない。
というより、目につくことさえ厳しい。
そこで義理チョコというポジションを狙いました。
義理チョコであれば、30円という価格は強みです。
ターゲットも絞り込めます。

 

この時期、OKストアには、毎年
不二家のハートチョコレートが店頭に積み上げられます。
そして、必ず大量に売れ残り、バレンタインが過ぎると
半額セールのたたき売りが始まります。

ハートチョコレートも80円と安いのですが、
義理チョコには少々使いにくいのです。
ハートをもらった男子が、勘違いしないとも
限らない。80円で勘違いする男子も男子ですが、
男子は意外とセンチメンタルなのです。

となると、ブラックサンダーの、

「一目で義理とわかるチョコ」

というキャッチが、ターゲットの、
「絶対に勘違いされずに義理チョコを渡したい」
という隠れた欲求にドンピシャと答えていることが
わかります。

義理チョコショップは、当初予想の2倍の売上だそうです。
中には一人で数十万円分を買ったお客さんもいるとか。