山岳ガイドが冬にヒートテックを使わない理由

という記事が、

ターゲットを絞るニッチの戦い方の、
とてもよい例

なので、ご紹介します。

事実、11月19日にアップされたこの記事は、
ネットで拡散され、
たった一日で23万回閲覧され、
7700個のいいね!がつきました。

 

ターゲットを絞るほど、共感は拡散する

ということを改めて、確信しました。

山道

 

山岳ガイドが冬にヒートテックを使わない理由

の記事を読んでいただければ、わかると思いますが、

途中から、
「この記事、自分に関係ないかも」

という人が大半だと思います。
それだけ絞ったターゲットに向けた記事にも
かかわらず、

共感した人が、

「これは知り合いに教えてあげよう」

と、拡散したのには、仕掛けがあります。
(記事を書いた本人が気付いていないかも
しれませんが)

 

まず、タイトルが、とても間口が広い。

ヒートテック

という、超メジャーなキーワードを使っています。

ユニクロのヒートテックというメジャーに対する、
ニッチ、モンベルのジオライン

という構図です。

 

そしてタイトルに、

山岳ガイド

という、これまた超プロフェッショナルを
登場させています。

これで、誰でも知っているヒートテックを、
専門家が分析する。

という非常に興味をそそられるタイトルになっています。

ユニクロが創業祭と称して、本格的な冬の到来前の
セールを今日、22日から開催。
まさにヒートテックをバンバン売ろうとしている
絶好のタイミングでもありました。

ですから、多くのメディアに取り上げられることに
なりました。

はてなブックマーク、Gunosy、Gigazine、Yahoo!Buzzなど。

 

そして記事冒頭。

「汗をかくスポーツである
ラン、登山、自転車に乗る人は
ヒートテックを使わないほうがいい。」

ここで、いきなりターゲットを絞りこんでいます。

ターゲット:汗をかくスポーツをする人
具体例:ラン、登山、自転車

この記事の結論からいくと、

ヒートテックは普通の人は暖かく有益なモノ
ではあるが、
汗をかくスポーツをする人は、
使わないほうがいいよ。
モンベルのジオラインがおすすめ。

ということで、
ほとんどの人にとって、
この記事は一見価値のない内容です。

しかし、多くの人が満足していると思われる
ヒートテックが、はっきりと

「使わないほうがいい」

と冒頭で専門家に断言されていると、

「なぜだろう?」

という疑問がわくのが人情というもの。

 

そして読み進めていくと、
記事の内容は、
期待に違わず、
専門家らしい説得力のある技術解説
がなされています。

すると、自分には関係ないとしても、
ラン、登山、自転車にかかわる知り合いに、
教えてあげよう。

という気持ちになります。

これがバズと呼ばれる口コミの連鎖を
幅広く産みだします。

 

これはターゲットを絞ったからこそ、
生まれた共感の連鎖なのです。

 

では、ターゲットを絞らない例を
見てみましょう。

mont-bell ジオラインの公式解説ページ

吸水拡散性
高性能素材
遠赤効果
制菌防臭効果
吸水速乾性
繊維加工技術

たくさんのすばらしい機能、技術が、
図でわかりやすく解説、アピールされています。

でもこのページは拡散されないのです。

なぜなら、

あなたのためのインナー」

というメッセージがどこにもないからです。

その「あなた」を明確にすることが、

ターゲットを絞る

ということです。

 

そして、ターゲットを絞れば、
ターゲット以外の共感も得ることが
できるのです。

 

直販売上アップブログでは、
ターゲットに関する記事を、
たくさん書いています。
是非、ご一読ください。

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